≪2 days パワエレ・ワークショップ in 長岡(第三回)≫
概要
開催日時 : 2017年12月22日(金)、2017年12月23日(土)
開催時間 : 13:00〜17:30(12/22)、9:45〜11:30(12/23)
開催場所 : まちなかキャンパス長岡 5階交流ルーム
参加費用 : 無料
定員 : 20名
特記事項 : 会場後部にてデモ展示器材あり
協賛企業
Mywayプラス株式会社
スペクトリス株式会社HBM事業部
過去の開催内容
-> パワエレワークショップ in 長岡 2015
-> パワエレワークショップ in 長岡 2016
Day 1 金曜日 (12/22)
ワークショップ開催のご挨拶
(13:00〜13:10)
長岡科学技術大学
教授
伊東 淳一 先生(工博)
≪ワークショップ 講演題目≫
1.
高速ゲート遮断を適用した小型連系リアクトルを有する単相系統連系インバータのZVRT制御
(13:10〜13:50)
講演概要:太陽光発電などの用途で用いられる系統連系インバータの小型化の観点から,体積の大部分を占める連系リアクトルの小型化が要求されている。
SiCやGaNなどの高周波スイッチング素子の適用により出力電流リプルの観点からはリアクトルの小型化が可能である。
しかし,リアクトルの低インダクタンス化によって電流制御器の外乱抑圧性能が低下する問題があり,特に,瞬時電圧低下(瞬低)時に出力電流にオーバーシュートが発生し,
FRT要件の達成が困難となる。そこで,瞬低時に高速ゲート遮断を適用することで出力電流オーバーシュートを抑制し,
提案法適用時にFRT要件を達成可能な出力フィルタの設計法について示す。提案制御法と設計法の有用性についてシミュレーションと実機検証により評価する。
長岡科学技術大学
伊東研究室 博士後期課程
永井 悟司 様
2.
三相-高周波単相マトリックスコンバータにおける転流ステップ低減法
(13:50〜14:30)
講演概要:マトリックスコンバータを構成する双方向スイッチの駆動には,電圧源の短絡防止と電流源の開放防止という二つの機能を併せ持つことが要求されている。
これまでに提案されてきた4STEP転流では,電圧もしくは電流の情報を監視することでこれらの機能を持つスイッチング動作を実現している。
しかし,4STEP転流は複雑なシーケンスを持つため,安価なマイコンでの実装は困難であり高コストとなるFPGAによる実装が一般的である。
そこで,三相-高周波単相マトリックスコンバータの動作に着目した転流ステップを低減法を提案する。
本手法によって常に2STEPもしくは1STEPで転流が可能となることを示す。また,提案法の有用性について,シミュレーションおよび実機検証により評価する。
長岡科学技術大学
伊東研究室 博士後期課程
宅間 春介 様
3. デジタルフィードフォワード制御の検討
(14:30〜15:00)
講演概要:降圧チョッパを例に、汎用マイコンで実施可能なフィードフォワード制御の検討を紹介する。
入出力外乱に対する応答性改善を、シミュレーションと理論の両面から眺める。
オムロン オートモーティブエレクトロニクス株式会社
開発統括室 電源システム開発部
大元 靖理 様
休憩 20分 デモ展示(Mywayプラス、HBM、NPE、NMD)
(15:00〜15:20)
4. FPGA用大電流POLモジュールのモデルベース開発>
(15:20〜15:50)
講演概要:高性能FPGA向けの100A POL電源をモデルベースで開発した事例を紹介。SPICEモデルで0.3%程度の誤差で回路効率を予測。
富士通研究所
次世代コンピュータシステムプロジェクト
米澤 遊 様(工博)
5. SiC-MOSFETに最適なドライブ手法の提案
15:50〜16:20
講演概要:高効率化・高周波化を実現するためにSiCデバイスは近年採用が進んできているが、
単にSiデバイスの置き換えとして使用するとSiC特有の問題が起こることが多い。
意外と知られていないSiC特有の問題についての事例紹介と、
それを克服するためのドライブ手法について紹介する。
ローム株式会社
研究開発部
大河内 裕太 様
6. パワエレ開発HIL「TyphoonHIL」による開発事例紹介と、PSIMから始めるモデルベース開発環境紹介
16:20〜16:50
講演概要:PSIMの最新機能紹介(LTspice連携、モデルベース開発対応)と、パワエレ専用HIL「TyphoonHIL」による製品開発事例およびデモンストレーション。
Mywayプラス社が取り組む先端デジタル技術と、パワエレ製品の効率的開発についての展望。
Mywayプラス株式会社
松野 知愛 様
7. 講演題目:PLECS Ver4.1の事例紹介
16:50〜17:20
講演概要:パワエレシステム用シミュレータ「PLECS」に実装された、新機能(代数ループソルバ等)の実用的活用方法を紹介する。
アドバンオートメーション株式会社
8. 講演題目:HBM Genesis Highspeed紹介
17:20〜17:50
講演概要:電気・機械の統合計測において、効率的なモータ評価が可能となるPerceptionソフトウェアの新機能紹介、Genesis Highspeedハードウェア新製品を紹介する。
スペクトリス株式会社 HBM事業部
相川 誠 様
カントリージェネラルマネージャ
中村 哲 様
全体質疑応答 17:50〜18:00
懇親会
ワークショップ終了後に懇親会を開催致します。
懇親会への参加をご希望の場合は、入力フォームでご登録をお願い致します。
開始時間 : 18:00〜
開催場所 : 魚仙
Day 2 土曜日 (12/23)
1. モデルベース開発を用いたUPS開発事例の紹介
9:45〜10:15
講演概要:実際の製品開発においてモデルベース開発の効果と事例を紹介する。具体的には現在開発中のUPSにおいてHILSを用いたデバッグの効果と問題点、苦労した点などを紹介する。
サンケン電気株式会社
パワーシステム本部
パワーマーケティング統括部 先行開発室
新商品開発チームリーダー
加藤 康司 様(工博)
2. 長岡における大学発ベンチャー企業の地域貢献と技術力向上に関する取り組み
10:15〜10:45
講演概要:大学発ベンチャーの特徴を生かした高度な技術力を提供しつつ、企業として雇用も創生し、地域を活性化するための取り組みを報告する。
長岡パワーエレクトロニクス株式会社
代表取締役
大沼 喜也 様(工博)
長岡モーターディベロップメント株式会社
代表取締役
佐藤 大介 様(工博)
3. 圧粉磁心の直流重畳特性のモデリング手法と実験的評価
10:45〜11:15
講演概要:大容量変換器内における直流用インダクタには圧粉磁心のコアがよく活用される。
これは、フェライト系コアと比較して高飽和磁束密度であるため小型化が可能であることが挙げられる。
また、積層系コアと比較して集中ギャップを設ける必要性がなくフリンジング等を効果的に抑制できることがその利点として挙げられる。
本発表では、ダスト系コアの設計方法とそのシミュレーション回路への実装方法ならびに各種ダスト系コアを相対比較したので報告する。
当日の発表では産業応用上のダスト系コアの活用例を交えつつ発表する。
九州大学システム情報科学研究院
電気システム工学部門
今岡 淳 先生(工博)
全体質疑応答 11:15〜11:25
ワークショップ終了のご挨拶
(11:25〜11:35)
長岡科学技術大学
教授
伊東 淳一 先生(工博)
ワークショップ会場風景
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