≪2 days パワエレ・ワークショップ in 長岡(第二回)≫
概要
開催日時 : 2016年12月16日(金)、2016年12月17日(土)
開催時間 : 13:00〜17:30(12/16)、9:30〜11:30(12/17)
開催場所 : 長岡市社会福祉センター トモシア 3F 研修室
参加費用 : 無料
定員 : 10名
Day 1 金曜日 (12/16)
開場時間 : 午前 10:00 (HBM社デモ機材展示あり)
ワークショップ開催のご挨拶
長岡科学技術大学
准教授
伊東 淳一 先生(工博)
≪ワークショップ 講演題目≫
1. 数式モデルを利用したスイッチトリラクタンスモータのトルクリプル低減手法
講演概要:スイッチトリラクタンスモータを一相通電方式で駆動する場合,
電流通電相の切り替え時に大きなトルクリプルが発生する。
先行研究にて,トルクを一定にする理想的な電流指令を用い,
部分的に二相通電を行うことで,トルクリプルを低減する手法が提案されている。
しかし,理想電流指令の生成には有限要素法による解析が必要であり,手間と時間がかかるという問題がある。
そこで,スイッチトリラクタンスモータの数式モデルを用いて,理想電流指令を導出する手法を提案し,
本手法の妥当性をPLECSにより評価する。
参考情報: 伊東研究室アーカイブ
長岡技術科学大学
大学院工学研究科 博士後期課程 エネルギー・環境工学専攻
伊東研究室所属
長岡モーターディベロップメント株式会社 代表取締役
佐藤 大介 様
2. 電圧変動に対応したフライングキャパシタ形デュアルアクティブブリッジコンバータの動作モード切替法
講演概要:近年,高圧直流バス(380V)と低圧バッテリを接続するスマートグリッドを対象に双方向絶縁形DC-DCコンバータの一方式であるデュアルアクティブブリッジ(DAB)コンバータが注目を集めている。
この方式は,追加部品無しでゼロ電圧スイッチング(ZVS)を達成できる。
しかし,電圧変動が発生するとZVSを達成できる負荷範囲が制限される。
さらに,トランス電流が増加するため,効率が大きく低下する。
先行研究では,電圧変動に対してパルス幅を制御することで,インダクタ電流の低減およびZVS範囲の拡大を達成している。
しかし,公称電圧の+-25%に対して十分に改善されていない。
そこで,動作モード切替手法を用いたフライングキャパシタ形DABコンバータを提案し,本手法の有用性をPLECSにより評価する。
参考情報: 伊東研究室アーカイブ
長岡技術科学大学
大学院工学研究科 博士後期課程 エネルギー・環境工学専攻
伊東研究室所属
比嘉 隼 様
3. リアルタイム演算により変わるモータ/インバータの計測と分析、そして上位制御システムとの連携まで
講演概要:新しくリリースされるリアルタイム演算は電力評価プロセスを改善します。
これまで計測後の後処理をしていた項目、例えばdq電流、モータマップ、効率マップなどの作成処理工程が劇的に改善します。
システムは柔軟性を持っており、2レベルインバータなどの評価の場合でも拡張が容易です。
実際の取得された試験データ、実際の利用者から提供を受けたホワイトペーパーなどをご紹介します。
参考情報: -> 誘導モータの電気的/機械的な計測
スペクトリス株式会社HBM事業部
T&M マネージャー
林垣内 知 様
4. 電力変換器の高度化に向けた磁性部品の応用・設計・モデリング手法
講演概要:多相化させた大電力用途の電力変換器の小型化・高効率化に向けた磁性部品の応用事例を紹介し、具体的な設計手法から実験結果まで紹介する。
また、最近の動向についても合わせて掲示し、今後の方策についてもあわせて紹介する。
九州大学システム情報科学研究院
電気システム工学部門
今岡 淳 先生(工博)
5. Discussion Session
議題:今後のパワエレ業界の動向を考える
議長:林垣内 知 様
6. デジタル制御電源における制御開発の実例紹
講演概要:スイッチング電源の制御理論は数多く研究されているが、
企業の現場でそれを理解して商品設計できる技術者は、まだまだ不足しているとの声が聞かれる。
本講演では最初に少しだけ基礎理論の復習をしたのち、
商品開発現場での開発プロセス、実際の設計例、シミュレータの活用、
さらには制御に対するよくある誤解や組織構築・人材教育など、幅広いトピックを紹介する。
オムロン オートモーティブエレクトロニクス株式会社
開発統括室 電源システム開発部
大元 靖理 様
7. デジタル制御電源製品開発に向けたモデルベース開発環境構築
講演概要:ICT基盤を支える電源には精密かつ複雑な制御が要求され、開発工数の増大と制御コードの信頼性低下が問題となっている。
富士通研究所ではデジタル制御電源向けモデルベース開発環境を世界で初めて構築し、工数の従来比3分の1への削減とコードの高信頼化を同時に実現した。
本報告では高速な制御エミュレータを実現する新規開発のI/Oボードの技術と制御ロジックモデルから直接制御コードを生成する技術について報告する。
富士通研究所
次世代コンピュータシステムプロジェクト
米澤 遊 様(工博)
Day 2 土曜日 (12/17)
開場時間 : 午前 9:15
1. 電源システムにおける小型化・高効率化の追求
講演概要:パワエレにおいて小型化・高効率化は永遠の課題です。
次世代の電源システムを開発するために、小型化・高効率化を追求したDC/DCコンバータを検討しました。
本講演ではSiC-MOSFETとマルチフェーズ化を組み合わせたDC/DCコンバータについてご紹介します。
サンケン電気株式会社
パワーシステム本部
パワーマーケティング統括部 先行開発室
新商品開発チームリーダー
加藤 康司 様(工博)
2. 40kVA,100kHz三並列SiCインバータの製作案件のご紹介
講演概要:弊社で開発した大容量高周波SiCインバータについて紹介する。
今回の開発でSiCモジュールを10個程度破損した。
今回の講演ではアプリケーションで発生した問題点を説明し,できるだけ早く,安全に開発を進められるよう皆様と情報を共有する
長岡パワーエレクトロニクス株式会社
代表取締役
大沼 喜也 様(工博)
3. PSIMとPE-Expert4によるモデルベース開発
〜パワエレ開発環境の未来展望、これであなたは不要になる?〜
講演概要:情報通信技術の進歩に伴い、パワエレの開発環境にも大きな変化がおきています。
各種シミュレーションツール、計測と一体化したデジタル制御プラットフォーム、
それらを統合したモデルベース開発等について解説します。PSIMの最新情報(SPICEモジュール)や、
デジタル制御システムPE-Expert4の最新応用例なども解説します。
Mywayプラス株式会社
松野 知愛 様
4. PLECS RT-Boxの紹介
講演概要:パワエレシステム用シミュレータ「PLECS」に実装された、
自動Cコード出力機能と、リアルタイムシミュレーション用に開発された、
リアルタイムシミュレータ「PLECS RT-Box」を紹介する。
アドバンオートメーション株式会社
ワークショップ終了のご挨拶
長岡科学技術大学
准教授
伊東 淳一 先生(工博)
ワークショップ会場風景
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